こだわり

マルサクのある大分県日田市は「木都」とも呼ばれる全国有数の林業地。
市内はもちろん大分県全域、福岡、熊本などから年間約55万㎥ものスギやヒノキの丸太が集まってきます。日田市内7ヶ所ある市場はすべて20分圏内。
さまざまなオーダーに合わせ、丸太を買い付け、製材をおこなっています。

製材業とは、規格やカタログに沿って効率ばかりを追いかけるものではなく、「木」という自然が育んだ財産に心を通わせ、人と木の幸せな関係を作る仕事です。日田という町で私たちにしかできない提案で、日々お客様と向き合っています。

強みを活かす素材選び

建築用部材の生産には樹齢60年以上、直径36cm以上の「元玉」や「二番玉」と呼ばれる根っこに近い大径材で、且つ品質の良い丸太を厳選して仕入れます。また家具や木工製品には樹齢が100年以上、直径50㎝以上の銘木や敢えて大きく曲がったもの、色の黒いもの等、クセの強い素材を選択することもあります。常に完成品を想像し、それに応じた素材選びを行います。

原木市場からの仕入れ以外にも、拘りを持った素材生産業者、林業会社から直接買付を行っています。当社もかつては素材の生産、販売を行い、現在も自社林を所有しています。
時には伐採現場に直接出向き、丸太の素性を確認し、買い付けを行います。

主な買付先
株式会社氏田木材 大分県竹田市
マルマタ林業株式会社 大分県日田市

杉赤身の高い耐朽性を活かす

木材には赤身(芯材部)白太(辺材部)があります。辺材は栄養分を吸収する導管が通っていて成長している部分。細胞に養分が蓄えられており腐朽菌の餌になり易く、故に耐朽性は低くなります。一方、芯材は成長を終えた部分。水分を通し難くなり、また芯材に変化する段階で細胞に様々な物質が生合成され、有色化したり(杉の場合は白色から赤茶色に染まる)、腐朽菌等の細菌に対して高い耐性を持つ成分が生成されます。

樹齢80年程度の杉丸太と杉板

野晒しにしていた杉丸太と杉板。赤身(芯材部)は残り白太(辺材部)は腐食しボロボロに。

このため赤身材は腐食に対し高い耐久性を持っています。このため台所や洗面所等の水回りに芯材はとても適していて、屋外壁面やウッドデッキにも使用できる強度を持っています。当社の節有、杉フローリング材は赤身部分だけを使用して生産しています。色味にも統一感が得られ、意匠的にシックで落ち着いた印象となります。

意匠にも心をくばる

当社は長年、特に和室等に使用する、節の無い材面が求められる“化粧材”、“役物”と呼ばれる製品部材を製材してきました。しかしいまでは住宅様式の変化から、構造上支障がなければ問題はない、節の有無など、材面の美しさが求められる部材は激減しました。
しかし当社はあえて意匠性にこだわり、主製品である床材をはじめ、その他の製品でも無節材でご用意することが可能です。また節のある材料には赤身と呼ばれる木材の心材部を多く使用し、特に杉では典型的な赤茶色と白色の強いコントラストを排除する事で色彩の統一性をご提案しています。
使用される場所や物に応じて、それらがより美しく引き立つ様に気を配り、木材を選別します。

スギ工作クラブ

より多くの方々に、杉がいかに素晴らしい素材かを肌で感じてもらいたい。
それがスギ工作クラブです。

より多くの方々に、
杉がいかに素晴らしい素材かを
肌で感じてもらいたい。
それがスギ工作クラブです。

スギ工作クラブとは、マルサク佐藤製材と大分県九重町の木工家「TODAKA WOOD STUDIO」とのユニットチームです。
スギを使った、家具やうつわなどの生活道具をはじめ、建築、店舗什器などを提案しています。

当社の木材製品はB to B商材。木材製品市場、材木店や工務店等が主なお客様。しかしながら、最終消費者である一般の方々に直接、当社が扱う日田杉の素晴らしさを伝えたいという強い気持ちをずっと抱いてきました。
「TODAKA WOOD STUDIO」とチームを組み、厳選した良質な杉材から制作した家具や器で、より多くの方々に杉がいかに素晴らしい素材かを肌で感じてもらいたい。
その活動がこのスギ工作クラブです。
スギは加工のしやすさに加え、水にも強く丈夫な素材。特にいまDIYが普及しつつある中、製材業と木工家との密接な試作活動によって、皆さんの暮らしにどんな提案ができるのか、日々考えています。

スギ工作クラブ

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